2013年6月20日木曜日

文字の歴史ダイアグラムの制作


こんにちは。
上平研究室の小針優弥と申します。
おかげさまで毎日楽しく研究・制作に励んでおります。


私のテーマは「文字の歴史のダイアグラムの制作」です。
私は、書体デザイナーを目指しています。新しい書体を生み出すには、歴史の流れを知ることが重要だと考えています。
例えば、現在のデジタルフォントでは、


上段は、明治時代の活字を複刻した書体です。
下の三書体は、少しずつ違いはあるものの、上段の築地体五号をもとにデザインされていると考えられます。
このように、古い書体から影響を受けて新しく生み出された書体は多くあります。


文字の歴史に関する研究は既に多くされており、素晴らしい書籍も数多く出版されています。
一口に文字といっても、活字やデジタルフォント、書道などというように様々ですが、それらが一緒に語られることはなく、別々に語られることがほとんどです。
中国で漢字が発明され、書道史のなかで楷書や行書といった書体が生まれ、変化してきました。日本では漢字から仮名が生まれました。印刷技術が発達すると、それに応じて書体も変化していきました。また、活字が戦争で焼失してしまったり、日本が発明した写真植字という技術が高度経済成長とともに発展したりしました。

このように、文字は当時の社会情勢を含む様々な出来事がリンクしながら進化してきました。
そこで、文字に関わる多くのことを一枚で視覚化できるダイアグラムを制作することに決めました。




制作したダイアグラムから新しい発見をし、
長く愛される書体のルーツや未来の書体についてのヒントが得られればと考えております。
また、研究室のメンバーが文字の面白さを少しでも感じてくれるのなら、泣いて喜びます。

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