2012年11月26日月曜日

コミュニケーションツールの進化に伴うオフラインミーティングの構造変化

こんにちは。
上平研究室の古市と申します。

11月も終わりになり、研究も大詰めになってまりました。
そろそろ研究内容もまとめていかなくてはいけないですね…

それでは私の進めている研究の進捗について書かせて頂きます。



テーマ:コミュニケーションツールの進化に伴うオフラインミーティングの構造変化


現在インターネット社会が成熟し、多くのコミュニケーションツールが普及してきました。
いつでも、どこでも、誰とでも繋がれるコミュニケーションツールは、多くの制約を持つ対面でのコミュニケーションを代替すると考えられていました。

しかし、最近ではネットを起点にして対面で会う価値を重視する流れも強まってきています。


ネット上での接点を起点として対面で会うということは、オフラインミーティング(いわゆる「オフ会」)と呼ばれ、インターネットが流行してから気の合うユーザー同士で行われてきました。
しかし、最近になりオフラインミーティングの体験をデザインしたサービスが増えてきています。これらのサービスは、オフラインミーティングを誰とでもできる、マッチングサービスとして流行し始めています。


それでは、オフラインミーティングの体験をデザインした、いくつかの事例を紹介したいと思います。

1つ目は「ソーシャルランチ」です。

ソーシャルランチは、お昼の時間を使って社外の人とランチをし異業種交流を行うサービスです。普段ランチをする人とペアになり、サービスから提案されたペアの人と食事をします。
ただ会うだけでなく、異業種交流で新たな知識を得ることや、その後のビジネスに繋がる可能性など会う時間を価値のある時間に変えるサービスです。


2つ目は「Cluecoo(クルックー)」です。

このサービスは大学生のためのフリーマーケットアプリです。
自分が使い終えた教科書や参考書、さらにはプログラミングやweb制作などのスキルを売買できるようになっています。

このサービスの特徴はその売買が「手渡し」であることです。

大学内で売っている人を見つけたり、付近の大学の人で買いたい人を見つけることで、学校に行くついでに渡すことができます。
さらに、直接会うことで、自分のスキルまでも売買できるという利点を持っています。(技術は参考書だけでは分からないことが多かったりするので、嬉しいサービスですよね。)



ここで、こんな疑問・不安を持つ人がいらっしゃるかと思います。
「インターネット上で提案された人と会うなんて危ないのでは?」

どちらのサービスも、この疑問や不安を打開するために、Facebookアカウントを用いて登録する前提となっています。
 より詳しい情報を開示しているFacebookを用いることで、相手の情報を見た上で判断することができ、安心して利用することができるのではないかと考えます。


この2つのサービスの他にも、FacebookやSNSを用いて、オフラインミーティングの体験をデザインしたサービスは20以上もローンチされています。海外のサービスも含めるとより様々なサービスがあります!



これらのサービスが増えてきた流れは、コミュニケーションツールが進化してきたことによって、オフラインミーティングに至るまでの相互認識が変化してきたと捉えられます。

そこで私の研究では、コミュニケーションツールが進化することによるオフラインミーティングまでの構造変化を明らかにし、次世代のコミュニケーションサービスを提案することを目的としています。


現在は調べたサービスを時系列に並べ、コミュニケーションツールの変化とオフラインミーティングに至るまでの構造の関係を明らかにしています。


以上が今私が進めている研究の内容です。
今の時期はなかなか研究が進みにくく、メンバーも苦しい思いを抱えていますが、日々活動しております!

それでは、ココまでお目を通して頂きありがとうございました。
失礼いたします。

2012年11月7日水曜日

うづのみ芸術祭報告(出展者編)

どうもお久しぶりです。

上平研究室の太田です。

今週末(11/3・4)に山中湖村の山中湖交流プラザ『きらら』にて、うづのみ芸術祭が開催されました。
本研究室からは上平先生と、太田・船江両研究室メンバーが参加、研究の成果物を展示致しました。


■「うづのみ芸術祭」とは?

山梨県山中湖村にて昨年より始まった新しい芸術祭です。
「うづのみ」 という名前は、9000年前に生まれ、後に富士五湖となる堰止(せきとめ)湖の名前に由来するそうです。

会場の山中湖交流プラザ「きらら」は、対岸に富士山を望む恵まれた立地で、野外劇場や植物苑、各種スポーツ施設を完備しています。


今年のテーマは「情報の再構築」。
本芸術祭に関わっている本学OBの方からお誘いを頂き、出展の機会を頂きました。


■上平研究室からの出展作品

上平先生: 「記憶の中の色」



5月の情報デザインフォーラムでも好評を頂いた「色と記憶を結び付ける」というものです。
今回は来場された方に、思い出に残っている「色」と「出来事」を書いてもらい、集めて掲示しました。


船江:「ゆるキャラデザインワークショップ」


「シビックプライド(≒郷土愛)」の醸成をテーマに研究を続けている船江君は、地域に関心を持つきっかけとして、「ゆるキャラをデザインするワークショップ」を開催しました。

2時間に及ぶワークショップでしたが、子供たちも積極的に話し合いに参加し、豊かな発想に富んだゆるキャラが二つ出来上がりました。


「どちらのキャラがいいか」と聞かれた来場者の方々は、どの方も非常に迷われているのが印象的でした。


太田:「作ろう!山のしょくぶつパズル」


最後に、私の出展した作品です。

現在、私は「自然体験におけるゲームの活用」をテーマに研究活動を行っている私は、これから作ろうとしている「植物探し○×ゲーム」をPC上で疑似体験できるWebアプリケーションを制作し出展いたしました。

・・・したのですが、初日はこちらの手違いでシステムがうまく機能せず、試遊体験がストップしてしまいましたorz


二日目は何とか持ち直し、この通り子供たちにも遊んでもらえました!
ただ、子供たちに使って貰うに当たり、いくつか問題点も浮上しました。詳しくは後日書く機会があれば書きたいと思います。


■まとめ

非常に有意義な三日間でした。

自身の作品に関して言えば、まだまだなところが多くあり、また初日はトラブルに見舞われ残念な結果になってしまいましたが、芸術祭のために無理矢理でも企画を進め、成果物を一つ作った点を考えれば大きな意義があったと思います。

このうづのみ芸術祭、おそらく来年もこの時期に開催されると思いますので、興味のある方は是非ご来場ください(交通手段に乏しいので、車でのご来場を強く推奨します)。

ほかの出展作品については、後日長沢君が書いてくれる予定ですのでこちらもご期待ください。