2011年6月20日月曜日

BEAT-Seminar

こんにちは。
上平研究室の高橋です。
参加させて頂いたセミナーやイベントの記録と共に、
自分が考えたことも少し綴っていけたらと思っています。
よろしくお願い致します。

今回は、もう大分日数が経ってしまったのですが
6月4日に開催されたセミナーについてのレポートです。

こちらに参加させて頂きました。
■BEAT-Seminar
日時:2011年 6月4日(土)
場所:東京大学 本郷キャンパス 情報学環・福武ホール
http://www.beatiii.jp/seminar/

内容:
1.「ソーシャルメディアが変える社会」
津田 大介(ジャーナリスト)

2.「Twitterを利用して高校生と大学生・社会人が進路と学ぶ意味について
考える"Soclaプロジェクト"」
山内 祐平(東京大学 准教授)
北村 智 (東京経済大学 専任講師)

3.「グループで小論文を相互添削するシステム"Re:"(アール・イー)」
椿本 弥生(公立はこだて未来大学 特任講師)
高橋 薫 (東京大学 特任助教)

4.参加者によるグループディスカッション

5.パネルディスカッション「ソーシャルメディアによって変わる学びのかたち」
司  会:藤本 徹 (東京大学 特任助教)
パネリスト:今村 久美(NPOカタリバ 代表理事)
椿本 弥生(公立はこだて未来大学 特任講師)
高橋 薫 (東京大学 特任助教)
山内 祐平(東京大学 准教授)


福武ホール到着。東京大学へ来たのは実ははじめてです。
ちなみにこれしか写真ないです。すみません…

震災以降、ソーシャルメディアの役割やこれからについて
非常に考える機会が多かったので
今回、被災地にも積極的に出向かれている津田さんのお話は
「生の声」なのでとてもリアリティがありました。
津田さんのお話にもありましたが、
「当事者性の重要性」を講演を聞きながらも体感。

印象に残っている内容を2点。
ひとつは、Twitterでの救援依頼の拡散RTは果たして
どれだけ効果があったのかという話。

実際、5割程度が救援に繋がり、
間違いの中でも3割くらいは解決済みがRTされていたケースが多かった。

とのこと。
予想していたよりも高い確率で救助に繋がっていることには驚きでしたが、
時間が空いてしまうことにより結果的に間違いになってしまうケースなどは
対処が難しかったため、やはり問題点も沢山あったそうです。

あとは
「ソーシャルメディアは動員の革命」
という言葉。
ソーシャルメディアはあくまで背中を押す存在であり、
リアルへどう繋げるかが大切だということ。
これからWebを扱っていく上で、
Web上のコミュニケーションのみで物事を考えない姿勢は
忘れずにいなければならないと肝に銘じておきました。

そして津田さんは、
ソーシャルメディアによる現象を読み解くキーワードとして

「リアルタイム性(速報性・伝播力:発言の再生産)」
「共感・協調(感情・思考の共有)」
「リンク(具体的行動の促進)」
「オープン性(参加・離脱が容易にできる)」
「プロセス(コミュニティー成立過程が可視化される)」

を挙げられていました。


「Twitterを利用して高校生と大学生・社会人が
進路と学ぶ意味について考える"Soclaプロジェクト"」
「グループで小論文を相互添削するシステム"Re:"(アール・イー)」
では、高校生の持つ社会へのイメージや
進路を考える際の発想の仕方などがとても興味深かったです。

「社会で必要な教科・不必要な教科はなんですか?」

という質問が高校生から出たそうで、
結果的には「どれも大切だよ」という回答が大半を占めるのですが
確かに自分の高校生の頃を振り返ってみても、
そんな風に考えていたなあと思います。
高校生の内は中々イメージがつかないですが、
授業や他の活動でもっとそれが可視化される学習があれば
良いのかなと思いました(漠然としていてすみません)

また、高校生同士のコミュニケーションで
脱線し雑談が始まった場合、
様子を見ていると誰かしらが止めて収束していくという
プロセスが非常に面白かったです。

終盤で、参加者同士の感想の共有も含めながら
社会人の方と3人で、10分程度のグループディスカッションをさせて頂きました。
自分の持った疑問を問いかけたり、
感想を声に出すことで、
感じたイメージのようなものが徐々に形作られていく。
わたしの抽象的な感想にも素早く的確な返答を下さり、
ディスカッションというよりは、
わたしが勉強させて頂いてばかりでしたが
社会人の方とお話させて頂く機会は本当に大切にしていきたいと改めて実感。

学生生活も残り少なくなってきたので、
伝えられる立場から伝えていく立場に変わっていけるよう
残り半年と少々ですが、研究に励みたいと思います。

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