2012年6月11日月曜日

人間中心設計によるアプリ開発再び!!


今回、研究の記事を担当するのは2012年度上平研究室の大越です。


私は、去年のプロジェクトで外国人を対象としたモバイルアプリのデザインを人間中心設計に沿って開発した経緯から、その反省を活かしてもう一度開発プロセスを辿ることで何がどのように変わるのかを研究することとしました。ちなみに、今回の調査対象はドイツ人の日本滞在者(留学生で女性)です。

現在は、インタビューで聴いた情報のまとめの段階で、KJ法によりコンセプトのヒントを拾っているところです。今回の記事では、そのインタビュー結果から考えたことを掲載します。


◆インタビューで考えたこと


インタビューでは日本とドイツでの生活を比較しながら話をしていただきました。
もう、面白い話がボロボロと出てきましてね。

例えば、彼らにとって夜10時に寝ることは普通であり、それゆえ日本で他国の人とルームシェアをすると、自分が寝る時間に隣から生活音が聞こえて眠れず、次の日に寝不足になると嘆いていた。また、ドイツのお店はどこも(無人のガソリンスタンドや駅構内の売店などは除く)朝8時ころから始まり、夜10時ころには閉まってしまうのだとか。日本のコンビニはさぞかし感動しただろう。しかも、これは遅い時間まで働いている例で、一般の社員は残業なしで夕方5、6時には帰宅できる。この、早くから働いて早い時間から休みに入るというのは、仕事の効率を高めることを強く意識しているからではないかと思う。

同じようなことが次の話からも言える。彼らにとって休日とは普段と違うことをするための日であり、家事を含む一切の仕事をしないことになっている。例えば、散歩に行くついでに喫茶店のバルコニーで日光浴しながら一休みするとか。ともかく、リラックスやリフレッシュになることをするという。このように、休む時にしっかり休むことで疲れを取って、平日働く時に思い切り動けるようにしておくのではないだろうか。


話が変わるが、外国では日本については伝統文化ばかりが伝わっているのか、どこでも神社や寺院など、伝統文化がそこかしこに見受けられると思っていたとかでメチャクチャ残念がっていた。

忍者信じてる外国人もすごいけど、コレもすごい(笑)でも、何となく納得。

前に、ベトナムに行く前に雑誌とかで情報漁ってたけど、田舎の景色とか栄えた街並みとかの写真を掲載しているのはあまり目にしなかった気がする。載っているのが代表的な建築物ばっかだから、実際に向こうに行ってみたら想像と全然違っていて驚いた。きっと同じことだろう。


もう一つ、日本人への印象について。何やら、彼らは日本人への印象に戸惑っている様子。第一印象は『思いやりがある』らしい。おそらくこれは、駅員やお店の店員が原因だと思われる。彼ら曰く「ドイツでは、なぜかは知らないが駅員がいつも怒っている」。そして、店員は愛想が非常に悪いとか。対する日本では、駅で迷って駅員に尋ねたら親切に案内してくれたり、店に入ると店員が笑顔で接客してくれると破顔していた。母国との差が大きいために、日本人は『思いやりがある』などと思ったのだろう。

しかし、それも第一印象に過ぎません。

外に出れば、サインを出さずに曲がる車。道の端を走らず道をうようよと走る自転車。まあ、第一印象疑いますよね(笑)コレを話し終えて「日本人・・・・・ん~」とか苦笑してました。

ここで、こんなことをふと思い出しました。確か、ドイツ人は誰か有名人に似ていると言われるのが好きじゃないんだとか。こういったことにも細かいのも、個性を大切にしているからかもしれません。


こんな感じで、彼らがどういう生活を送り、それをどのように捉えているのかというのを知ることができました。


これで大越の記事を終えたいと思います。
次はコンセプトとアプリのアイデア出しか。

皆さん、今後も頑張って行きましょー!!

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